反射材は様々な生活のシーンで数多く使用されています。
現在では『夜間の交通安全』目的だけでは無く『防犯』『防災』といった幅広い仕様、及び用途が広がっています。
反射材グッズをはじめ、小さな反射テープから、バッグ、ファッションに至るまで様々なアイテムで構成されています。
特にファッションとして一般的に多く採用されているのが職業として着用するユニフォームの業界です。
代表的なのは警察官が夜間に着用するベスト、あるいは消防隊員の消防服、郵便局の配達員、宅配のドライバーなど幅広く採用されています。
また、夜間の道路工事や、鉄道会社の線路作業及び管理するユニフォームなどにも反射材のウエアを着用することが法律で定められています。
「人と車」2002年11月号より (財)全日本交通安全協会/刊
空港などで働く屋外での滑走路上のスタッフ、あるいはガードマン等もそうです。夜間に屋外で働き、常に危険と隣り合わせの職業には反射材のウエアは無くてはならないアイテムです。
特に最近では夜間に着用するワーキングウエアに関して、暗い所でもドライバーからの視認性が高く安全な『高視認性作業服』の規格化が進められています。ISO(国際標準規格)が制定されたことに伴い、日本でも夜間の働く人に対し、企業の「安全配慮義務」が重視される動きが出てきています。
この内容は現在ヨーロッパ規格に定められた、EN471という工業品の規格の一つで「高視認性安全作業服」のルールに基づき構成されています。
ワーキングウエアに使われる生地の色、堅牢性、耐久性、デザイン、反射材の幅や角度、生地の使用量まで厳しい規定があり、それらをクリアしないとユニフォームとして認められません。かなり高いレベルの高機能性を持ったウエアです。これからは夜間作業時に着用するワーキングウエアの標準装備になると思われます。